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空き家に火災保険って掛けた方がいいの?

その他 2022/06/02

空き家に火災保険を掛けるべきが悩んでいますね。

結論から言うと空き家にも万が一の火災や自然災害に備えて、火災保険に加入することをおすすめします。

しかし、空き家は一般的に人が住んでいる建物と火災保険上での物件種別が異なるので、火災保険料が高めになるケースもあります。

そのため、できるだけ保険料の負担を少なくするためのポイントを把握しておきましょう。

また、火災保険を掛けてまで空き家を維持する必要があるのかを考える良い機会でもあります。

 

空き家でも火災保険を掛けておくべき理由

空き家に火災保険を掛けるべき理由は主に2つあります。

空き家への放火による被害が増加

火災が起きる原因にはたばこの不始末やコンロ使用時の不注意などがありますが、ほぼ毎年上位に入る火災原因の1つが放火です。

特に空き家で出火する原因のほとんどは放火だということが分かっています。

そのため誰も住んでいない空き家であっても火災保険へ加入しましょう。

しかし放火されやすい環境だったと判断されれば火災保険が支払われない可能性もあるので、草をきちんと刈り取ったり燃えやすいものを外に置かないようにしたりなど対策しておくことも大切です。

自然災害での倒壊や破損への備え

台風や洪水などが起きると空き家の窓が割れたり瓦が飛んだり、最悪の場合建物自体が倒壊する危険があるため、火災保険に加入することをおすすめします。

空き家が半壊または一部損壊したら解体費用は所有者が負担しなければなりませんし、倒壊した場合でも廃材の処理費用がかかります。

さらに、近隣の住宅へ破片が飛散したり、倒壊で隣家に被害がでたりした場合、空き家の所有者へ損害賠償を求められることもあるのです。

せっかく親が残してくれた不動産が負の遺産にならないように、自然災害にもきちんと備えておきましょう。

 

火災保険で空き家は2通りに分類される

実は空き家で掛けられる火災保険は人が居住している一般的な住宅とは違います。

なぜなら火災保険は、建物の用途によって保険が適用される範囲を線引きしているからです。

空き家の場合は、火災保険で住宅物件と一般物件のどちらかに分類されます。

住宅物件

人が居住している建物は火災保険で住宅物件に分類されますが、空き家でも一定の条件を満たせば住宅物件とみなされることがあります。

たとえば、家財があり空き家を管理するために定期的に泊まることがあったり、転勤などで一時的に空き家になったりしたケースです。

つまり、人が居住できる状態であり、今後住居として使用することが予定されているなら、住宅物件の扱いになる可能性が高いというわけです。

ちなみに別荘も住宅物件として契約できます。

住宅物件は火災保険の物件種別のなかで保険料が最も安く、地震保険にも加入できるメリットがあります。

一般物件

店舗や病院、事務所など人が居住する用途ではない建物は火災保険で一般物件と分類され、今後居住する予定がない空き家も同様の扱いとなります。

一般物件は住宅物件と比較して、保険料が高いのがデメリットです。

なぜなら日々管理する住人がいないため、火災や災害で被害が出やすく保険会社にとってリスクが高いと判断されてしまうからです。

さらに火災保険には加入できたとしても、地震保険には加入できないため注意してください。

 

空き家の火災保険料を抑えるためのポイント

空き家に火災保険を掛ける際、3つのポイントを抑えれば火災保険料を節約できます。

補償範囲を最低限に絞る

火災保険は補償範囲が狭くなるほど保険料が安くなるため、必要最低限の内容にしておきましょう。

たとえば空き家に家財を置いていないまたは今後も必要な家財がないなら家財補償を付けない、高台にあり水害の危険がないなら水災補償を付けないなどが挙げられます。

ちなみに家財保険を付けた場合と付けなかった場合の保険料は年間1万円程変わりますよ。

補償金額を少なめにする

火災保険で支払われる補償金の上限を少なめに設定しておけば、保険料の負担が軽減されます。

しかし、補償金額を下げすぎると万が一の場合に所有者が負担をしなければならなくなり、せっかく保険に入ったのに損するケースもあります。

万が一火災や自然災害に見舞われても、解体費用をまかなえるほどの補償金額は最低限確保しておきましょう。

 

火災保険へ加入する前に空き家を手放すことも視野に入れる

空き家でも火災保険へ加入することをおすすめしますが、火災保険を掛ける前に本当に空き家を所有し続ける必要があるかをまず考えましょう。

なぜなら、火災保険を掛ける場合には年間で大体10,000円以上の保険料が必要ですし、空き家を所有しているだけで固定資産税も支払わなくてはなりません。

さらに空き家の老朽化が進んでいれば、特定空家等に認定され固定資産税が6倍にもなる可能性があるのです。

そのため将来自分や親族が空き家に住んだり、空き家を取り壊してその土地に新築する予定がないなら、空き家を維持し続けるのは金銭面で一切メリットがありません。

大切な思い出を残したい気持ちもあるでしょうが、将来の自分たちの生活を豊かにするためにも思い切って手放すことも検討してください。

 

空き家に火災保険を掛けるべきかについてのまとめ

空き家は放火による火災の被害が多数発生していますし、老朽化が進んでいる建物も目立ち自然災害で倒壊または破損する危険があるので、火災保険に加入するようにしましょう。

空き家は火災保険上の物件種別で、将来誰も住む予定がないなら一般住宅、定期的に泊まったりゆくゆくは誰かが住む予定があるなら住宅物件に分類されます。

一般住宅は住宅物件と違い地震保険への加入ができないこと、火災保険料が割高になることを理解しておきましょう。

火災保険に加入する前に、保険料や固定資産税といった金銭面での負担を抱えながら空き家を所有し続ける意味があるのかをじっくり考えてください。

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