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空き家バンクとは?

その他 2022/06/01

昨今、誰も住まない空き家問題は所有者の高齢化や遺産相続の問題から建て直すこともなく、放置となってしまい増え続けています。

政府は空き家問題を解決するため、各自治体で助成金などを支給してなんとか今ある空き家を維持して住んでもらおうと画策しています。

しかし問題自体の知名度が低く、広報に手こずっているのか遅々として進まないのが現状です。

そこで新たな試みとして、存在する空き家を調査し所有者に確認をとった上で、自治体に登録して様々な人に賃貸や購入を促進させるための『空き家バンク』という制度を発足させました。

自治体や不動産会社で広報しインターネットサイトなどに掲載して、今ある空き家に住んでもらい有効利用しましょうという制度です。

発足したばかり制度なので今はまだ掲載されている物件数が少ないですが、これから空き家の掲載数が増えていく見込みです。

空き家は相場の不動産よりかなり安く購入または賃貸ができるので、物件によってはおもわぬ掘り出しものが見つかるかもしれません。

 

空き家バンクの登録数はどれくらい?

都内では奥多摩町、青梅市、国分寺市などが積極的に制度を利用して、いくつかの物件の掲載がされています。

知名度も上がってきていますので、今後は更に掲載物件が増えることが期待されます。

現在その他の自治体では今の所はまだ動きがあまりないか、空き家が値打ちものと見て他の市区町村ではすでに売却が進んでいる可能性があり目が離せません。

実際は5~10件程度の掲載数で推移しています。

一方全国単位で空き家バンクの登録数を見てみると売却・賃貸での掲載が5000件を超えています。(2020年3月時点)

やはり空き家は全国的な問題として人口減少の進む郊外に集中しています。

とはいえ都内に通勤が可能な近郊はもちろん近隣の都道府県の中心地にも物件がありますから、希望の場所を調べてみるのもいいですね。

都内では土地や一戸建てを新たに購入したくとも、そもそも土地を含め不動産の価格が非常に高騰しています。

そこで空き家バンクを利用すれば、かつて無いほどの低価格で都内に住居を構えることができるかもしれません。

また郊外に空き家を購入したとして平日は本宅で過ごし、別荘やセカンドハウス感覚で週末だけ空き家に移住するような移住生活を実現することもできます。

変わったケースでは空き家を投機目的として購入した後、リフォームして賃貸住宅にして貸し出し、家賃収入として不労所得を得る方もいるようです。

また高齢の両親のために購入し、静かな土地で老後を過ごしてもらうような移住前提で購入する方もいます。このように空き家バンクを利用して空き家の不動産を所有すれば色々なケースに使えます。

 

空き家バンクの利用法は?

空き家は誰も住んでいませんので非常時の災害や日常の防犯の意識が低く、また近隣の景観も悪くしてしまいます。

空き家は解決法は解体して更地にするのがベストではありますが、解体して更地にしてしまうと土地の税金が上がってしまいます。

そもそも解体工事をしようにも所有者に費用がなかったり、高齢なため手続きが難しく結局は空き家のまま放置なままになってしまっています。

それならばたくさんの人に見てもらって安く賃貸、売却をしてしまおうというのが空き家バンクの存在意義です。

東京都では空き家の問題を深刻なものと捉え、専門の対策本部を立ち上げました。

その中から対策本部と不動産会社掲載の空き家バンクの詳細を記します。

不動産会社はどちらも賃貸不動産を主に扱っている有名な会社ですから回覧数も多く、これからの空き家問題解決にも期待にかかります。

まずはどんな空き家があるのか気になる方は、問い合わせをしてみてはどうでしょうか?

【東京都住宅政策本部】
https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/juutaku_seisaku/akiya_site.html

【株式会社LIFULL】
https://www.homes.co.jp/akiyabank/

【アットホーム株式会社】
https://www.akiya-athome.jp/

ただし注意点として、自治体は空き家の物件の紹介と所有者と購入者との間には立ちはしますが、営利目的ではないため基本的に不動産の売買契約には一切関与しません。

つまり価格の調整から売買の手続きなどは、契約を交わす当事者同士でのやり取りが必要となる点です。

一方で不動産会社を仲立ちした場合は仲介手数料などの費用は発生しますが、それら取引の調整は会社で行ってくれます。当事者同士の細かい手続きの手間が大幅に減らせます。

 

空き家バンクのメリット

自治体によって様々な補助が受けられる

自治体によっては空き家を購入し移住した場合を見込んでリフォーム援助や農業援助などが進んでいます。

珍しいものでは新幹線のグリーン車通勤の補助金が発生したりもしますので、援助の度合いによって各自治体の空き家に対する本気度が図れます。

たくさんのメリットがありますので援助の内容を調査してみましょう。

通常の相場より安く購入・賃貸できる

空き家はおおよそ資産価値の少ないものか無いに等しい物件ですので、驚くほど安価な値段で購入や賃貸での利用が可能です。

地方ではありますが下手をすると、空き家への移住を前提に無償で提供してくれる物件すらあります。

建物の面積だけ見ても、都内では考えられないほどの広大な敷地を所有することができます。

しかも土地付・畑付きの物件も数多くあり、家庭菜園どころか農業を営むレベルでの運用が可能な物件もあります。

空き家バンクのデメリット

購入していいかの判断が必要

空き家バンクは安さのあまり思わず手を出してみたくはなりますが、安いからと言って移住したところで、普段の生活や通勤に不便になってしまっては元の子もありません。

遠方なためせっかく購入したのに結局はほとんど訪れなかったなど無駄になってしまう可能性があります。

本当に購入していいのかの判断を見極める必要があります。

実際に内見しなければならない

空き家バンクに登録されていたとしても当然ながら購入前の内見は必須です。

不動産を購入する際の基本ではありますが、現地に行って実際に見てみないと見えない部分もたくさんあります。

物件の近くに駅やスーパーはあっても、かかりつけになりたい病院からはとても離れていた。近所が閉鎖的で人付き合いがしづらい環境だったなど、思ってもみなかった落とし穴があるかもしれません。

再建築不可物件がある

土地付きの空き家を買ってみたのはいいですが、再建築不可の規制がかかっていると購入後のリフォームや建て替えができない場合があります。

また土地付きの物件であっても、農地は法律によって別の利用に転用ができなかったりします。

購入前に空き家をどのような利用をするか、その利用を叶えるのに適した物件なのかを調査して、しっかりプランを立てて条件に合う物件を選びましょう。

 

まとめ

まだ登録された空き家の物件数が少ないものの、今までは家を買うには銀行で高い住宅ローンを組み、一生をかけて購入するものでした。

今後は空き家を安値で購入して、再利用するのが当たり前になる時代が訪れているのかもしれません。

空き家バンクは上手く利用して意外なメリットを得てみてはどうでしょうか?

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