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その他 2022/05/27
賃貸物件等を探すとき、まずはインターネットで検索する流れになるでしょう。
現在、数多くの検索サイトがあり、そのなかには特定の不動産屋が運営しているものもありますが、情報に偏りがあるのではと心配になる人も少なくないようです。
そこで、不動産屋が運営しているサイトを利用するメリット・デメリットについて、一括検索機能の特性と絡めながら解説します。
まずは、物件を探す際に利用できる一括検索という機能について解説します。
物件を探すサイトは、不動産屋が運営していることもあれば、別ジャンルの企業が運営していることもあります。
いずれにせよ、そこに一括検索機能が搭載されていれば、特定の条件を設定することで、その人に合った物件をまとめてチェックできます。
ひとことで一括検索と言っても、利用する検索サービスにより、その内容は大きく変わります。
そのため、検索の設定が適切でないと、自分にとって理想的な物件が存在していても、それに出会えない可能性も出てきます。
一括検索の条件設定の基本は、路線や駅から探す、市区郡から探す、路線図や地図から探すなど。
通勤・通学に利用したい最寄駅の希望があれば、路線や駅を入力することで、それに合った物件が出てきます。
ただし、徒歩3分もあれば徒歩20分、さらには徒歩40分と、徒歩圏外の物件が出てくることも少なくありません。
その場合、徒歩何分以内、バス利用可・不可など、さらに細かい検索条件を指定できることもあります。ある程度の土地勘があるエリアなら、地図から探すと自分の許容範囲が視覚的に把握できるので便利です。
そのほか、通勤・通学時間、ペット可・不可、家具家電付き、学校名、公共施設など、こだわった検索ができることもあります。
物件を一括検索できるサイトには、「不動産ポータルサイト」と「不動産屋のサイト」の2種類があります。
有名な不動産ポータルサイトに該当するのがSUUMOやHOME’Sなど。全国の不動産屋の物件情報を網羅的に取り扱っているサイトです。
この手のサイトでは、一定の広告費用を支払った不動産屋の物件情報が掲載されています。
一括検索すると複数の不動産屋の物件がリストアップされるため、気になるものがあれば、それぞれに問い合わせます。
SUUMOやHOME’Sのほか、DOOR賃貸、at home、CHINTAI、オウチ〜ノ、いえらぶなどが、主要な不動産ポータルサイト。
掲載物件数については、それぞれのサイトで大きく変わり、現状はSUUMOとHOME’Sが圧倒しています。
不動産のサイトのなかでも大手となるのが、アパマンショップ、minimini、いい部屋ネット、センチュリー21、ホームメイト、ピタットハウスなど。街中で、これらの名前が記載されたアパートやマンションの看板を見たことがある人も多いでしょう。
UR都市機構が取り扱う賃貸物件をまとめたUR賃貸住宅、家具家電付きの部屋をメインで取り扱うレオパレス21も、同様のサイトになります。
不動産屋のサイトで一括検索すると、アパマンショップならアパマンショップの物件、miniminiならminiminiの物件のみを調べられます。
さまざまな不動産屋の物件情報を集められる不動産ポータルサイトがあるなか、不動産屋が運営しているサイトを利用する意味はどこにあるのでしょうか。
不動産ポータルサイトを使うと、複数の不動産屋の物件情報が出てきます。それぞれ価格設定の方針や敷金・礼金の仕組みが異なるため、物件のみならず不動産屋についても比較しなければなりません。
それに対して、不動産屋が直接運営しているサイトで一括検索すれば、出てくる物件情報はすべて同じ不動産屋のものになります。
つまり、物件そのものの比較に専念できることが、不動産屋のサイトを利用するメリットと言えます。
不動産屋は、デザイナーズ物件、家具家電付き物件、格安物件など、それぞれ得意のジャンルを持っています。
また、地域密着型の不動産屋が運営するサイトなら、特定の地域に強いことが期待できます。
そのため、「このような条件で住みたい」など希望がはっきりしていれば、不動産屋を一社に絞ったほうが見つかりやすいこともあります。
不動産屋のサイトだと物件情報は限定されるものの、自分のニーズとマッチしていれば効率的に探すことが可能です。
不動産ポータルサイトは、物件情報がたくさん出てくるメリットはあるものの、調べることが目的化してしまうことがあります。
特定の不動産屋のサイトを利用すれば、ポータルサイトとくらべると物件数が減るため、だらだら検索する事態を避けられます。
また、物件の特性がある程度決まっており、不動産屋の仕組みやサービスも同じであるため、それらを気にする必要もありません。
比較作業がシンプルになるため、物件探しにかけられる時間に限りがある人には、メリットが大きいでしょう。
内見が効率的に進められることも、不動産屋が運営するサイトで一括検索するメリットでしょう。不動産ポータルサイトで一括検索すると、気になる物件を取り扱っている不動産屋が、すべて異なることもあります。
5つの物件があったら、5社に電話やメールを入れて予約し、それぞれと内見のスケジュールを決めていきます。
不動産屋のサイトであれば、同じ会社が取り扱っている物件となるので、1日で5件回ってしまうことも可能です。
もちろん、不動産屋のサイトならではのデメリットもありますので、最後に紹介します。
不動産ポータルサイトと比較したとき、いちばんのデメリットとなるのが物件の情報量。
ひとつの不動産屋の取り扱い物件に絞られるため、一括検索の条件設定によっては、選択肢がかなり減ってしまうこともあります。
そこで、不動産ポータルサイトやほかの不動産屋のサイトを併用することもできますが、比較作業や不動産屋とのやり取りが余計に煩雑になってしまいます。
特定の不動産屋のサイトのなかだけで物件を検索すると、物件同士の比較はシンプルになりますが、会社の垣根を超えた比較が難しくなります。
そのため、気づかないうちに、相場よりも高額な金額で契約してしまう可能性があることがデメリット。
そこで、特定の不動産屋のサイトに絞るとしても、その前に複数の不動産屋のサイトで検索し、大まかでも相場を調べておくことをおすすめします。
これらを踏まえて、自分に合った検索サイトを選べたとしても、それをうまく使いこなせないと、効率的に理想の物件に出会えません。
たくさんの検索機能があると確かに便利ですが、機能が多すぎるあまり使いこなせないこともあります。
そこで、どのように物件探しをしたいのかを考え、自分の方針に合った検索サイトを選んでみてもいいでしょう。
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