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その他 2022/05/27
親から実家を相続したものの、住む予定がないまま空き家になってしまった…!
いいご縁があればそれを売る、将来的にそこに住む予定があるなどの理由で、空き家の保存を試みている人もいるでしょう。
海沿いにある家は、内陸にある家とは異なる、保存上の難しさがあります。
空き家となった実家をキレイに保存するためには、どのような方法があるのでしょうか。
海沿いの空き家のニーズや将来性とあわせて解説していきます。
実家が海沿いにあり、空き家となっているなら、その価値を調べてみることをおすすめします。
実は、新型コロナウィルス感染症対策の一環であるテレワークの推進の影響などあり、海沿いにある物件が注目されつつあります。
会社に出勤する回数が大幅に減ったことや、密になりやすいエリアを避けたいという思いから、田舎移住を検討している人が増加。
「昔からの夢だった海沿いの家に住んでみたい!」という人が、海沿いをキーワードに物件探しをするようになっています。
海沿いの家に住んだら、青い海が広がる景色や波の音を楽しみながら仕事をすることが可能。
このような背景から、時間や場所にとらわれずに働く場所を選べる人をターゲットに、海沿いの空き家を活用できる可能性が広がっているのです。
誰かに売却する、賃貸で貸し出す、将来的に自分が住む…。いずれの場合も、海があるところで生活するからこそのメリットを享受できます。
仕事のあとにのんびり砂浜を散歩したり、休みの日にはサーフィンや釣りを楽しんだりすることができるでしょう。
もともと休みの日に海まで出かけていた人は、徒歩圏に海があることで時間も費用も大幅に節約できます。
新鮮な魚介類を味わえることも、海沿いの空き家に住んだら得られるメリット。海沿いでは農家直送の野菜が手に入ることも多く、新鮮な食材を安く手に入れられます。
とはいえ、海沿いにある空き家は、海塩を含んだ風が吹きつけるため、サビやすいという特徴があります。
海沿いの家は、海が広がる景色を楽しめる一方、日ごろから海風にさらされます。
さらには、強風が吹き荒れる、さらには台風が接近している日は、潮風に乗った塩が家屋に吹き付けます。
そのため、雨風が去ったあと、家の周りが海塩で白っぽくなってしまうことも多々あります。
その結果、空き家のあらゆるものがサビついてしまい、部品などが茶色く変色してしまうことは、海沿いならではの「あるある」です。
海沿いにあるあらゆるものは、私たちが想像するよりも早いスピードでサビつき、劣化していきます。
とくに注意しなければならないのが、エアコンの室外機、ベランダの柵、門扉など、家の外にあるもの。
室外機はサビにより故障するリスクが、ベランダの柵や門扉は壊れて通行人を怪我させるリスクが高まります。
そこで、実家が空き家化していたら、風がおさまっているときに、水道水やサビ防止スプレーをかけるなどの対策が必要です。
加えて、サビなどから空き家であることがばれ、空き巣などに狙われることもあります。そこで、できるだけ不要なものは庭などに置かずに、室内に片付けることも心がけましょう。
とくに砂浜が広がっているタイプの海の場合、定期的に砂対策を講じる必要があります。
海塩に加えて、風に乗って吹き込みやすいのが砂。砂浜は、きれいな景色や海水浴を楽しむなど、海ある生活の楽しさを倍増させてくれますが、保存面からすると煩わしさがあるのが現実です。
海沿いの家の多くは、一般のものよりも気密性の高いサッシが使われているなど、もともと砂対策が講じられています。
それでも風の強い日になると、家屋のあらゆるところが砂っぽくなります。室内に吹き込んだ砂で床がざらざらする、窓などの開閉がスムーズにできなくなることも少なくありません。
そこで、空き家の実家をキレイに保存したいなら、できるだけ屋外にものを置かないことが、海塩対策と同じように第一です。
また、窓のサッシやその掃き出し口は、とくに砂がたまりやすいので、定期的に清掃するようにしましょう。
玄関もまた砂が吹き込みやすく、室内の汚れを拡大させてしまいます。そこで、強風のあとは、バケツで砂を流しだす作業が必要不可欠。
さらに、海塩と同様に、室外機は砂が入り込むと故障の原因となります。カバー等で防護することも一案ですが、風で吹き飛ばされないように、ひもなどで固定する措置も必要です。
空き家が海水浴場の近くにあるなら、観光客が持ち込んだゴミの清掃も必要になってくるでしょう。
空き家になると、ポストにチラシがたまったり、庭の草木が伸び放題になったりしがちです。
そうなると、海水浴場に遊びにきた観光客に、「どうせ誰もいないから」と、ペットボトルなどのゴミを投げ込まれるリスクが高まります。
海水浴やサーフィンを気軽に楽しめる反面、夏場に押し寄せる観光客のマナー違反に苦労することも少なからずあります。
さらに、無人であることがばれて、不法侵入による犯罪の現場となってしまう可能性も心にとめておきましょう。
万が一、事件化するようなことが起こってしまったら、不動産としての価値も下がってしまいます。
そこで、空き家であることが察知されないように、以下の対策を講じるようにしましょう。
・庭の草木を剪定する
・ポストのチラシを取り除く
・窓についた砂などをふき取る
・投げ込まれたゴミを取り除く
家屋や庭がキレイな状態で保存されていると、空き家であることが察知されず、犯罪利用される心配も減るでしょう。
築年数が経っており、老朽化が激しい家であったら、リフォームして価値を高めることも一案です。
繰り返しになりますが、観光価値の高い海の近くにある物件は、コロナ禍の影響によりニーズが高まっています。
そのため、住み替え先の候補として、海沿いの家を挙げている買い主候補も少なからずいます。
そこで、売却することを念頭に、思い切ってリフォームあるいはリノベーションするという選択肢もあります。
リフォームやリノベーションを施すことで、海塩や砂の対策がとれるため、家屋の劣化スピードが遅くなります。
また、対策が講じられているということで、売却額がアップする、取り引きがスムーズに進むことも期待できます。
海沿いに住みたいと考えている人は、ライフスタイルが確立しており、それに見合った家を求める傾向があります。
そのため、空き家ではなく、自分で一から計画する注文住宅を検討している人も少なくありません。
もしも保存が難しい状態になっていたら、思い切って実家を解体して、更地にしてしまうことも一案。
その場合、実家があるエリアのニーズを調べるなど、その後の活用も視野に入れて判断することが大切です。
海沿いの空き家は、海から流れてくる塩や砂により、キレイに保存することが難しいという一面があります。
しかしながら、近くに海があるからこその楽しみやニーズがありますので、よりよい状態で保存できれば、将来に有効活用できる可能性が高まります。
そこで、実家が空き家化していたら、定期的に清掃に訪れる、それが難しかったら空き家管理サービスを活用するなどの対応をおすすめします。
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