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その他 2022/05/27
空き家は古くから使われていることが多いため、なかには薪ストーブが設置されたままのことがあります。
もともと薪ストーブがある家を探しているならいいのですが、使う予定がまったくないので処分を検討している人もいるでしょう。
薪ストーブは特殊な設備であるため、処分する方法が分からずに困っている人も少なくありません。
そこで、空き家に薪ストーブが付いている場合どうすればいいのか、有効活用や処分する方法をご紹介したいと思います。
使う予定がない人にとって薪ストーブは邪魔になりそうですが、あえて処分しないことでメリットを享受できます。
薪ストーブは、レトロな装飾やオシャレなデザインにより、空き家の雰囲気をよくしてくれることも少なくありません。
なかなか手に入らない貴重品であり、つくりもしっかりしているため、そこにあるだけで重厚な存在感を発揮してくれます。
落ち着いた色味で室内に馴染みやすい特徴がある薪ストーブが家の雰囲気を壊してしまうことはあまりありません。
そのため、使う予定がない場合も、あえて処分せずにインテリアとして活用することも一案です。
ガスや石油が排出する二酸化炭素は、自然に存在しているものではないので、地球上の二酸化炭素を増やしてしまうことに。
一方、薪を燃やすことは、もともと大気中に存在している二酸化炭素を排出するだけなので、環境に与える負荷が少ないと言われています。
そのため、環境に配慮した家づくりを目指しているなら、薪ストーブの活用を検討してみてもいいでしょう。
薪ストーブの熱は、家の天井、壁、床にじっくりと伝わり、時間をかけて部屋に放たれるという特性があります。
電気ストーブや石油ストーブと比較すると、家全体をしっかり温めてくれるため、それぞれの部屋に暖房器具を置かなくても十分。薪ストーブひとつで家全体の暖房ができるため、光熱費の節約につながることもあります。
また、太陽に包み込まれている自然なあたたかさがあるため、薪ストーブを使い続けていると、その魅力にドはまりしてしまうことも。
電気やガスを使いませんので、真冬に停電しても寒い思いをしないで済むのもメリットと言えます。
とはいえ、薪ストーブはメジャーな暖房設備ではありませんので、思いがけない経費や労力がかかるので注意が必要です。
薪ストーブを使うデメリットは、部屋をあたためるために使う薪を集めるのが意外と大変だということ。
その辺にある木を拾い集めればいいのでは…と思う人も多いでしょうが、基本的に木がある場所は他人の所有地なので、勝手に持ち去ることはできません。
無料でもらえるツテがあればいいのですが、それが難しい場合は、ホームセンターなどで購入することになりますが、決して安いとは言えません。
さらに、薪を割る作業は長時間の肉体労働であるため、体力に自信がある人、黙々と作業するのが好きな人でなければ、かなりの苦痛や疲労と伴います。
何とか薪を割り終わったとしても、火にくべるまえにしっかり乾燥させる必要があるため、雨風をよけられる一定のスペースの用意も念頭に置いておきましょう。
冬シーズンに薪ストーブを使ったあと、本体および煙突のメンテナンスをする必要がありますが、すべてを自力ですることは至難の業。
定期的なチェックと必要な手入れを怠ると、燃焼効率がさがってしまって本来の強みが発揮されなくなります。
とくに煙突のメンテナンスは専門の業者に依頼する必要があるため、普通の暖房器具とくらべると経費も手間もかかることが前提です。
意外と忘れられがちなのが、薪を燃やしたあとに出る灰を処分する方法。灰には養分が含まれているため肥料として使うこともできますが、灰をまきすぎると土壌のアルカリ性を超過させるので注意が必要です。
また、東日本大震災のあと、放射能濃度の問題から薪ストーブの灰を捨てることを禁止する自治体が増えました。
今でも禁止しているところがありますので、自治体が指定する処分する方法を調べることが先決。
クリーンセンターのような市町村のごみ処理施設にもっていけば無料で処分してくれますが、それが面倒と感じるなら利用しないほうがいいでしょう。
メリット・デメリットを踏まえたうえで、やっぱり空き家の薪ストーブを処分しようと思ったら次のような方法があります。
薪ストーブを使う予定はないけど、デザインや雰囲気は気に入っているという人は、本体を野外に置いてオブジェとして楽しむことをおすすめします。
空き家となっている物件は、田舎にあることが多いため、広い庭が付いていることも少なくなりません。
レトロでおしゃれな薪ストーブを玄関の脇に置くことで、家のシンボルとすることも可能。その場合、薪ストーブの暖房器具としての役目を終えるため、煙突は取り外してしまえばそのぶんのスペースも有効活用できます。
薪ストーブは特殊な設備のため、すべてのリサイクル業者に引き取ってもらえるとは限りません。
買い取りによる処分を検討している人は、アウトドア用品や骨董品などの専門業者に依頼する流れになります。
最近は、薪ストーブ市場の拡大から、薪ストーブだけに特化した業者も増えていますので調べてみるといいでしょう。
薪ストーブの買取価格は、ニーズの高さ、使用年数、状態により変わるため、思いがけない高額査定になることもあれば、値段が付かない、逆に下取り費用がかかることもあります。
薪ストーブをできるだけ高値で売るために、オークションで売却するという方法もあります。オークションに出して購入希望者がある程度あつまれば、業者が出した査定額よりも高い価格で売れることがあります。
ただし、相手の信頼性を判断したり、入金管理をしたり、クレーム対応したりと、購入希望者との取引を自分ですすめることが前提。
オークションの仕組みに慣れていないと、トラブルに巻き込まれることもありますので、自分の慣れ具合と相談したうえで決めましょう。
薪ストーブに興味を持っている知人がいれば、格安の価格あるいは無償で譲渡して処分するのもいいでしょう。
業者に買い取ってもらう、オークションに出品すると、さまざまな手続きなどで時間と労力がかかってしまいます。
薪ストーブの設置を検討している、骨董品を集める趣味がある人に引き取ってもらえば、処分の過程で発生するさまざまな手間を省くことができます。
仕様によっては高値が付く場合もありますので、まずは市場価格を調べてから無償譲渡するかどうか決めることをおすすめします。
レトロ志向・エコ意識の高まりから薪ストーブ市場は拡大に傾向にあります。
そのため空き家に残っていた薪ストーブが思いがけず高額で売れることもないとは言えません。
とはいえ、特殊な暖房設備であるため、状態によっては処分費用がかかってしまうこともあります。
そのため、空き家にある薪ストーブの処分費用が高額化しそうだったら、あえてそれを有効活用してみてもいいでしょう。
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