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その他 2022/05/31
家の解体費用が今後高騰すると言われているのをご存知でしょうか?
なぜ高騰するのか、その原因を探っていきます。将来的に家の解体が必要になる方は、早めの対策をおすすめします!
解体の必要がある空き家などを抱えているご家庭では、家の解体費用が高騰するかどうかは非常に重要なポイントですよね。
「今後高騰する」というのはホントなのでしょうか?
ホントです。家の解体費用は、今後高騰することはあっても下がることは考えにくいといわれています。
もちろん、闇雲に値上げをするわけではなく、そこにはさまざまな要因が存在します。すでに始まりつつある解体費用の高騰と、その背景について詳しく見ていきましょう。
今後、家の解体費用が高騰するとされるのには複数の要因があります。ひとつずつ解説していきます。
2017年、中国は資源ごみの輸入を禁止しました。日本の資源ごみの行き場がひとつ失われたのです。
その影響により、日本国内には木造チップなどの資源ごみが溢れ始めました。今までは輸出によりある程度のコストを回収できていたため、解体費用を抑えることが可能でした。と
ころが輸出できず溢れ出してしまった今、使いみちのない資源ごみは結局「処分」せざるをえなくなります。これまで発生していなかった資源ごみの処分にかかるコストが、解体費用に反映されるというわけです。
高度経済成長期に乱立された建築物が寿命を迎え、解体ラッシュが始まっています。これだけで考えても、最終処分場のキャパを圧迫していることが想像できますよね。
ですがそれ以外にも、近年多発している自然災害による廃材の処分、上述の行き場のない資源ごみの処分なども重なり、最終処分場のキャパを圧迫しています。
リサイクルできる廃棄物であればよいのですが、リサイクルできない廃棄物は埋め立てることになります。
しかも、最終処分場の新設は住民からの反対も多く、なかなか実現しません。結果として、最終処分場の埋め立て可能な容量だけがどんどん減ってきているのです。
埋め立てを少しでも減らすため、中間処理業者ができる限り分別をしているわけですが、ここでコストがかかります。こうした要因があり、廃棄物の処分費用そのものが高騰し始めているのです。
解体工事で発生した廃棄物は、中間処理業者や最終処分場に持ち込むことになります。解体ラッシュの昨今、持ち込んでもすぐに降ろせるケースは減ってきているといいます。
施設が不足しているにも関わらず解体工事が増えているわけですから、施設の前にはダンプの長蛇の列ができてしまうことも珍しくないというわけです。4時間待ちや6時間待ちなどもざらにあるといわれています。
仮に、作業員とダンプの1日のコストを1万円とします。同じコストで2往復できたときと1往復しかできなかったときをイメージすると、分かりやすいでしょう。1往復しかできなければ、それだけ解体工事の効率が低下し、結果的に解体費用が膨らんでしまうのです。
一時期、火力発電所のトラブルで木屑の処理ができず、廃棄物の受け入れをストップするという事態が発生しました。
どうしても受け入れを希望する際は通常料金の倍の処分費用がかかるなど、見えない部分でも廃棄物の処分費用が高騰していたのです。
もちろん、これは解体費用にダイレクトに影響を与える部分です。
今後、家の解体費用が高騰するとされる要因について解説してきました。
一例ですが、このように処分費用が高騰していることが大きな理由となっています。
加えて、今後は人手不足や作業員の高齢化による解体工事の低効率化が、解体費用の高騰に影響を与えるかもしれません。
今後高騰することはあっても、下がることはないといわれているのが家の解体費用です。
もし今、解体すべきかどうか迷っている建物があるのでしたら、できるだけ早めに解体工事を依頼するなどの手を打っておくことをおすすめします。
将来的に、解体が必要になりそうな建物をお持ちの場合も同様です。
今後、家の解体費用が高騰する大きな要因は「処分費用の高騰」です。
これは、解体業者が儲けを増やしているものではなく、必要不可欠な費用です。したがって、質のよい解体工事をするためには、どうしてもかかってくる費用になります。
そんな中、解体費用が極端に安い業者を見つけたらどうしますか?依頼したくなりますよね。でも一歩下がって考えてみましょう。
相場よりも極端に安すぎる業者や、根拠のない大幅な値下げをしてくる業者などは、廃棄物を適正に処分せず不法投棄などを働くおそれがあります。
安いに越したことはないのですが、安すぎる業者には注意しましょう。
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