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空き家を買い取るなら古民家がオススメ

その他 2022/05/30

空き家を探しているのであれば、古民家を検討してみてはいかがでしょうか。

歴史的建造物としての価値があることから、適切にメンテナンスをすることで資産とすることが可能だからです。

そこで今回は、空き家を買い取るなら古民家がオススメの理由をご紹介します。

 

古民家とはどんな物件?

まずは古民家とはどのような物件のことなのかを説明します。

古民家とは「伝統構法による住宅」のこと

空き家を探していると、その中には「古民家」と表記されているものがあります。イメージとしては築年数が100年くらい経っているような感じですが、藁ぶき屋根の平家と言えば想像できるかと思います。

実際のところ古民家とはどのような物件なのでしょうか。古民家の定義は実は明確にされているわけではありません。

一般的には築年数が50年を超える建物を古民家と呼びますが、一般社団法人全国古民家再生協会では「昭和25年の建築基準法制定時に建てられていた伝統構法の住宅」としています。

※「伝統構法」と「伝統工法」のふたつの表記がありますが、ここでは伝統構法で統一しています

伝統構法とは

「伝統構法」とは、西洋建築学の影響を受けない日本建築のことです。伝統構法の特徴としては、木を組み合わせて造り地震の揺れを逃して倒壊しにくくしているということが挙げられます。

自然素材を使用し化学物質や金物を使わない点で、現在主流となっている在来工法(木造軸組工法)やツーバイフォー工法と異なります。また伝統構法で家を建てられる職人も少ないといった特徴があります。

古民家を買い取ることはできるのか?

今は建築が難しい伝統構法の古民家を買い取ることはできるのでしょうか。

これは単に購入するだけではなく、修繕もできるかどうかを含む話です。古民家の空き家はそのまま使用するのは難しいでしょう。修繕の必要があるわけですが、それができる職人がいるのかどうか気になるところです。

実際には古民家を修繕できる業者は少なくありません。きちんと修繕作業ができる職人も少ないながらも存在します。

ただ、購入した古民家のあるエリアに近い場所に、そのような業者があるのかどうかを確認する必要はあるでしょう。つまり修繕することを前提に、古民家を購入することを検討する必要があるということです。

古民家の魅力とは?

メンテナンスに手間とお金がかかる古民家の魅力とは何でしょうか。その答えをいくつかご紹介します。

化学物質が使われていない

住宅の問題のひとつに、ハウスシック症候群があります。これは内装などに使用する塗料や接着剤などの化学物質に反応し体調不良となる症状です。

古民家は自然素材を使用し接着剤や合板を使いません。そのため、アレルギーを持つ子どもがいたりハウスシック症候群に悩まされていたりする家族にとっては、安心して住めることが一番の魅力と言えるでしょう。

地震の揺れに強い

古民家が長く存在していることからもわかるように、地震の揺れに強いことも魅力のひとつです。伝統構法は数百年も建っている神社仏閣にも使われる工法なので、非常に長持ちします。

しかし古民家の造りを見るとおそらく、誰もが驚くことでしょう。実は基礎にはコンクリートがなく、石の上に柱が乗っているだけです。

間仕切りの壁も少なく耐震性はほとんどないように思われます。また屋根には重い陶器製の瓦が積んであり、大きな地震の揺れで落ちることもあります。

しかし、このような「ゆるい造り」だからこそ、地震の揺れを吸収し逃すことができます。もちろん屋根の瓦は落ちて家も傾くかもしれません。しかし倒壊することがないので、修繕すればそのまま住むことができます。

メンテナンスをしながら長く住める

地震の件でもわかるように、古民家はメンテナンスしながら住む家といえます。適切にメンテナンスをしていれば、200年も300年ももつとさえ言われます。

これは使用する材料が湿気に強い木や土壁、紙であることが理由です。現代の住宅は合板を使っていますが、湿気に弱いので30年も経てば老朽化してしまいます。

古民家の材木は通気性がよく湿気に強いので、200年も300年も朽ちることがないというわけです。

住宅以外にも活用できる

古民家は現代の住宅には無い独特の雰囲気を持っています。ある意味、住みにくさもあるかもしれません。

しかし、そのような「非日常感」が住宅以外での使用に向いているというメリットになります。

たとえば「古民家カフェ」などは、その雰囲気を楽しみたいというリピーターを生み出します。歴史を感じさせる内装のカフェや喫茶店は人気がありますが、古民家独特の雰囲気も集客力につながります。

あるいはリモートワークの拠点として、オフィス代わりに使うこともできるでしょう。普段の生活にはない雰囲気のなかで、クリエイティビティが発揮されるかもしれません。

今では建築基準法により、あらたに古民家を建築することはできません。既存の古民家がなくなれば、その存在はなくなってしまうのです。その意味でも貴重な存在であり、個人宅として使うよりも公共施設などに使用するほうが有効活用できるかもしれません。

 

古民家を買い取る際の注意点

それでは、古民家の買い取りをするために知っておきたいことをご紹介します。

古民家の探し方

古民家は一般の不動産仲介業者では取り扱っていません。そこで、どのようにして古民家を探すのかが問題になります。

まず最初にチェックしたいのは、古民家を探しているエリアの自治体です。自治体はそれぞれ、空き家バンクで売り出し中の空き家を紹介しています。このなかに、古民家が含まれることがあります。

自治体は地域活性化のために空き家を利用しています。そこで、移住やコミュニティスペースとして古民家を探している人はいろいろとアドバイスを受けることもできるでしょう。

次にチェックしたいのがNPO法人や一般社団法人などのホームページです。ここにも、買い手を探している古民家が掲載されていることがあります。

さらに掲載されている古民家の構造チェックなども済んでいる場合があるので、安心して購入を検討することができるでしょう。

ある程度の蓄えが必要

古民家はメンテナンスをしながら使用する住宅です。空き家となっていればなおさら、補修にお金がかかることになります。

そのため、古民家を買い取る場合には補修費用としてある程度の現金を用意したほうがよいでしょう。水回りの設備も入れ替える必要がありますし、それなりの出費があることは心得ておかなければなりません。

また古民家を買い取り住み始めてからも、こまめな補修は必要になります。古民家を所有するためには、それなりの出費がある点に注意しましょう。

古民家の活用方法

最後に、古民家を買い取ったうえでの活用方法をいくつかご紹介します。ここでは、長野県で実際に古民家をどのように活用しているのかを参考にしています。

・住民との交流の場に利用
宿泊体験もできるように改修しています

・料理店に利用
座敷を板張りにして客席としています

・宿泊施設に利用
囲炉裏を囲んで食事ができるのがポイントです

・体験宿泊施設に利用
座敷を宿泊室と食事室に分けています

このように多くの人が利用できる施設に改修することで、収益を生み出すことも可能となります。

まとめ

古民家はメンテナンスに手間とお金がかかりますが、その独特の雰囲気は大きな集客力を持っています。

移住のための住宅として使用するのはもちろん、料理店や宿泊施設として改修すれば収益を生む資産とすることもできるでしょう。

参考サイト
「「古民家」の定義について」
http://www.g-cpc.org/「古民家」の定義について

「古民家等活用マニュアルその6」
https://www.pref.nagano.lg.jp/kenchiku/kominka/documents/6-jirei.pdf

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