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その他 2022/06/01
空き家を所有することになったら、換気や掃除など定期的な管理をしなければなりません。
誰も住まないのに管理が必要かと思うかもしれませんが、空き家を放置すると高額な固定資産税を支払うはめになったり、解体を余儀なくされたりするのです。
せっかく空き家という大切な不動産を相続したのであれば、適切な方法で管理をして資産を守りましょう。
当ページでは、空き家の管理方法から空き家を放置するリスクまでを徹底的に解説しています。
紹介している管理方法は誰にでもできる内容なので、空き家の管理をどうすれば良いか分からないという悩みもきっと解決できるはずです。
空き家を所有したらきちんと管理をしなければなりませんが、管理をしやすくするためにもまず行っておくべき対策があります。
空き家を所有したらまず空き家の中にある家具や荷物を整理することをおすすめします。
空き家を整理すれば貴重品や大切な遺品なども見つかる可能性があり、財産になります。
また、不要な家具や荷物は状態が良ければリサイクルショップで買い取ってもらうこともできるでしょう。
面倒くさがらずに整理すれば家具や荷物がある状態よりも掃除がしやすいうえ、建物の老朽化も遅らせることができます。
空き家にしばらく誰も住む予定がないなら、電気・水道・ガスといったライフラインを止めておきましょう。
停止手続きを忘れると基本料金を無駄に支払わなくてはなりませんし、漏電やガス漏れ、水漏れの危険も伴います。
そのため、空き家になったらなるべく早く停止の連絡をしてください。
ただし、空き家を整理する際には水や電気が必要なシーンも多いので整理が終わるまでは開通したままにしておくと良いです。
なお、水道は清掃で使用する場合も多いので、空き家に出向く都度水を持っていくのが面倒なら開通したままにしておくことも検討しましょう。
和室がある空き家なら畳を全て上げておくことも大切です。
なぜなら畳は湿気によって急激に劣化し、空き家を締め切った状態で畳を上げずに放置しておくとカビが大量に発生するからです。
そうなると畳だけでなく床までもがカビだらけになってしまうのです。
空き家をなるべく良い状態で維持するためにも忘れずに行ってください。
転送届を出したとしても、空き家の郵便受けが開いていればチラシなどを入れられてしまいます。
もし郵便受けをふさいでいなければ、チラシが郵便受けからあふれて近隣に飛んでしまったり、チラシに放火されたりする危険もあります。
そのように近隣住民に迷惑をかけないためにも、テープなどでしっかり郵便受けを塞いでおきましょう。
空き家の中だけでなく、庭やベランダ、玄関回りなどの整理もきちんと行いましょう。
特に放火の対象となりやすい段ボールや新聞紙などの燃えるもの、植木鉢や物干し竿のように台風で飛ばされて窓を割ってしまう危険があるものは必ず撤去してください。
空き家を所有し、まず実施しておくべき対策を行ったら、管理のために定期的に空き家へ出向きましょう。
日常的な管理を行う際は、ホウキやチリトリ、雑巾などの清掃用品、ゴミ袋、懐中電灯、水は忘れずに持って行ってください。
少なくても月に1回は空き家を訪れて、以下6つの方法で管理を行うことをおすすめします。
空き家に出向いたら湿気を逃がすために全ての窓を開けて換気してください。
湿気はシロアリやカビの発生原因となり、建物の老朽化を早めてしまいます。
つまり窓を開けて通風することは、建物自体の価値を維持するためにも重要なのです。
全ての管理作業を終えるまでは換気を行い、帰宅する際に家中の窓を閉めて施錠を忘れずに行ってください。
排水口の下は封水と呼ばれる水が常時溜まる構造になっていて、下水管の下から悪臭が立ち上るのを防いでいます。
しかし、空き家で水を使用する機会がなくなると、封水の水が蒸発して悪臭がしたりネズミや害虫が侵入したりします。
そのため空き家に出向く際は水を持っていき、排水口に水を流し封水を蒸発させないようにしましょう。
誰も住んでいない空き家とはいえ家の中や外の掃除も欠かせません。
家の中には埃や蜘蛛の巣などが溜まることも多いですし、庭やベランダには枯れ葉や近隣からのゴミなどが溜まりがちです。
数か月に1回など不定期な清掃だとかなり大変な作業になりますが、空き家を訪れるたびにきちんと掃除すれば短時間の清掃できれいな状態を保つことができるでしょう。
掃除をしながら、天井や床に雨漏りの跡がないかも同時に確認しておくと良いです。
雨漏りに気付かず放置したままにしておくと、カビやシロアリが大量に発生したり、鉄骨部分が錆びたりすることになります。
そうなると最悪の場合、空き家自体が倒壊する危険もあるのです。
見落としがちな押し入れやクローゼットの中もくまなくチェックしてください。
雨漏りに気付いたらすぐに専門業者へ修理の依頼を行いましょう。
庭がある空き家ならば、庭の草木の手入れもきちんと行う必要があります。
草木が生い茂っていると、見た目が悪いだけでなく虫が発生しやすいですし、放置されている空き家だと思われて不審者が侵入したりすることもあります。
時間がなく庭の草抜きまでするのは難しいなら、除草剤や防草シートを使用するのが便利です。
また大きな木があるなら折れそうな枝はないか、腐っている部分はないかなどきちんと確認しておきましょう。
家の中や庭の確認だけでなく、外構や外壁の確認を怠らないように気を付けてください。
たとえば塀で崩れそうな箇所はないか、外壁ではがれそうな箇所がないかなどです。
なぜなら外構や外壁の崩れは、地震や台風などの自然災害が起こると近隣の住宅や住民に最も危険を及ぼす部分だからです。
近隣トラブルにならないためにも空き家の外にまで目を配っておきましょう。
空き家の管理を初めてみたものの、自分自身が高齢だと体力面で不安が出てきたり、仕事が忙しくなってしまいなかなか空き家に出向くことができなくなったりすることもあるでしょう。
そういった場合は、自分で管理するのを諦めて管理会社へ依頼するのも一つの方法です。
管理会社に依頼すれば月に5,000円~10,000円程度の費用を支払わなくてはなりませんが、空き家までの交通費と移動時間、手間を考慮すると安いと感じることも多いでしょう。
特に遠方に住んでいるならなおさらです。
金銭的な負担は生じますが、プロに頼ることで空き家という大切な不動産を守ることにつながると理解してください。
空き家の管理を面倒に感じて怠るとさまざまなリスクを伴います。
そのため、空き家を所有することになったら自分で管理する、もし自分で管理できないなら管理会社へ委託するということを必ず心掛けるようにしてください。
空き家を放置するとカビやシロアリなどが発生する可能性が高く、建物自体の価値の下落につながります。
そうなると将来的に売却するとなった場合、建物はほぼ資産価値がないと判断され、希望よりも安い価格でしか売れなくなる可能性があるのです。
また、いずれ自分や親族が住むことになっても大規模な修繕が必要になり、思わぬ負担になりかねません。
将来の自分の財産を減らさないためにも空き家の定期的な管理はとても大切なのです。
万が一空き家が周囲の住宅や住民へ何らかの被害を与えた場合には、空き家の所有者が賠償責任を負わなくてはならない可能性があります。
たとえば台風で空き家の植木鉢が飛散し近隣住宅の窓ガラスを割ってしまったり、空き家が老朽化により倒壊してしまい隣家にも被害を与えてしまったりしたというケースが想定できます。
このように適切な管理ができていれば防げた事故に関しては所有者責任を問われ、数千万円にもなる損害賠償を支払わなくてはならないこともあるので要注意です。
空き家を放置し、倒壊など保安上危険がある状態になったり、衛生上著しく有害となる状態などと行政に判断されれば、特定空家に認定されるリスクがあります。
特定空家に認定されれば、固定資産税の優遇措置が適用されなくなり今までの6倍にもなる税金を支払わなくてはなりません。
それだけでなく、行政の指導や指示を無視し続けていれば最大50万円もの罰金を請求されたり、強制解体されたりすることもあるのです。
無駄な支払いをしなくて済むようにするためにも空き家の管理はきちんと行う必要があります。
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