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その他 2022/05/30
新築住宅ではなく、あえて中古住宅を購入して、暮らしやすいようにリフォームすることも選択肢のひとつ。
ライフスタイルにあわせて自分や家族にあった家づくりができる一方、スムーズに工事をすすめるためには事前準備も欠かせません。
そこで、中古住宅を購入してリフォームする流れや、その過程における注意点を解説します。
実際に中古住宅のリフォーム工事を始めるまえに、希望するプラン、工事費用の相場、依頼するリフォーム会社を確定します。
まずは、リフォームすることを前提に購入する中古住宅を選ぶことからスタート。このあたりをもっと改善したい、設備などの老朽化が気になる、さらには、ライフスタイルの変化により思い切って間取りを変えてしまいたいなど、希望を洗い出してみましょう。
家族と住む家であれば、どのような暮らしを実現したいのか、みんなでアイデアを出し合って、リフォームの優先順位を決めていくことも一案です。
次に、工事の相場を把握することを兼ねて、リフォーム会社に見積もりの依頼を出しましょう。見積もり依頼はホームページ上から簡単に出せますが、相談窓口が開設されているリフォーム会社があったら、直接に相談してみてもいいでしょう。
自分の希望通りにリフォームすると言っても、実際の予算や実現の可否を確認する必要があります。
できる限り複数のリフォーム会社に見積もり依頼を出して、いちばん実現可能性が高い会社はどこなのか、比較・検討することが大切です。
中古住宅のリフォーム工事そのものの準備をすすめながら、次に自分が利用できる融資や補助金を調べましょう。
一般的に住宅ローンとは、中古や新築の家を買うための資金として借り入れるものですが、リフォーム費用も含めて融資を受ける「一体型ローン」を選択することも可能。
一体型ローンを利用することで、住宅ローン控除が適用される範囲が広くなるため、減税効果を高められるケースがあります。
住宅ローンの融資を受けてリフォームする予定の場合、借り入れる銀行や返済スケジュールを決めてから申し込むようにしましょう。
最近は、とくに環境や多様性に配慮した家づくりを推進するために、地方自治体がリフォーム費用を補助するケースが増えてきています。
とくに、省エネ、耐震、バリアフリーに関連するリフォームが補助金による支援対象となる傾向があります。
ただし、地方自治体の補助金は、すべてのリフォームが対象となるわけではなく、プランの内容に指定があるため、リフォーム会社や自治体の窓口に相談することをおすすめします。
リフォームプラン、工事を依頼する会社、資金調達方法が決まったら、リフォーム工事に向けた準備を始める流れになります。
先立って複数のリフォーム会社に工事の見積もりを依頼していたと思いますが、そのなかから気に入った1社を選び、一緒にプランの内容を詰めていきます。
リフォーム内容および金額に同意できたら、リフォーム会社と「工事請負契約」を締結。ただし、実際に中古住宅の工事をすすめる過程で、追加費用が発生することも少なくないため、それも念頭に置いて見積もり金額を決めることがポイントです。
中古住宅の工事スケジュールが決まったら、近所の人に工事する旨を伝えることを忘れずに。いちど工事が始まると、工事関係者や車両が出入りするようになるため、近所に住んでいる人は気になるものです。
そこで、隣接する家だけではなく、工事関係者が行き来する、車両が出入りするなど、迷惑がかかりそうな家にもあいさつをしておくと安心です。
リフォームの規模により変わりますが、間取りを一新する、水回りの工事が絡むなど、生活に影響がでる場合は、仮住まいも準備しておくようにしましょう。
工事期間は、短ければ数日で終わりますが、数か月にわたって工事が続くこともあります。さら
に、天候や思いがけないトラブルが原因で、スケジュールが大幅に遅れることも。
実家やウィークリーマンションに滞在する場合、あまり多くの荷物を持ち込むことは難しいと思いますので、トランクルームを手配しておくといいでしょう。
実際に中古住宅のリフォーム時工事が始まったら、時間が許す限り現場に足を運ぶようにします。
工事が開始された現場には、多数の関係者が出入りするようになります。自分の住まいが現場となりますので、工事関係者との信頼関係はしっかりつくるように心がけましょう。
1日1回はあいさつをしに行く、飲み物などちょっとした差し入れをするなど、コミュニケーションの機会を増やすことで、気になることがあったときに質問しやすくなります。
また、近隣とのトラブルを避けるために、工事のの時間が守られているか、きちんと後片付けされているなど、あわせてチェックしておきます。
近隣住民や仮住まい先に対する配慮から、定期的にチェックしたほうがいいのが工事の進捗状況です。リフォーム工事は、内容や規模によっては天候に左右されるケースも少なくありません。
また、工事の過程で難しい問題が発覚し、予想以上に時間がかかってしまうことも。
スケジュール通りに工事が進んでいるのか、プランを変更する必要性があるのか、現場を見ながら判断しましょう。
なお、プラン変更の必要性が生じた場合は、その場で指示を出すのではなく、リフォームを依頼した会社に問い合わせることで、費用面のトラブルを避けることができます。
リフォーム工事が完了したら、中古住宅の状況を確認し、問題がなかったら引き渡しに立ち会う流れになります。
リフォーム工事が完了したからと言って、すぐに引き渡しに移るわけではありません。そのまえに必ず、完成状態をチェックする竣工検査をする流れになります。
一般的には、工事請負契約を締結する際に提示されている図面や仕様書を見ながら、リフォーム会社の担当者が仕上がりの状況を説明。
チェック項目が多い場合や、誰かの使い勝手が大切になる場合は、家族みんなで竣工検査に立ち会うことがおすすめです。
竣工検査の際は、図面や仕様書と一致しているか、仕上がり状況は適切であるかなどをチェックすることになります。
コンセントの位置は正しいか、スイッチはきちんと作動するか、ドアや窓はスムーズに開閉できるかなど、実際に動かしながらチェックすること。
また、壁紙や床材の角の処理の仕方から、手抜き工事の可能性を見極めることができますので、しっかりチェックするようにしましょう。
中古住宅をリフォームすることになったら、資金調達、居住スペースの確保、近隣住民との関係性などがありますので、あらかじめ一連の流れを把握しておくことが大切。
リフォーム工事に先立ち、スケジュールやプランが見積もられますが、実際に始めてみると変更が加わることも少なくありません。
工事の追加や変更は、費用の変更にもかかわってきますので、工事の流れをできるだけ追いかけるようにしましょう。
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