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その他 2022/05/27
親などから家と土地を相続したものの、住む予定がなく空き家になってしまった!そんなとき、空き家をどうすればいいのか困ってしまいますよね。
解体するという選択肢もありますが、事情によりそれが難しいケースもあります。
そこで、空き家を解体できないとき、代わりに管理してもらうと、どんなサービスを受けられるのか、費用も含めてご紹介します。
空き家になるなら解体してしまえばいいのに…そう思う人も多いと思いますが、更地にしづらいことがあるのも現実です。
古い家でありがちなのが、建築基準法にのっとっていない、再建不可の物件であるケースです。
住宅を含めて建物を建てる場合、火災時に消火活動ができる、緊急時に避難できるように、建築基準法で定めされた道路に2メートル以上接していることが絶対。
しかしながら日本には、2メートル未満の細い通路沿いにある住宅が意外と多く残っています。
そのような家に住み続けることは可能ですが、一度解体してしまうと新しい家は建てられませんので、とりあえず管理しておこうとなるのです。
空き家を解体しないもうひとつの理由が、更地にすると固定資産税の優遇措置が適用外となり、支払額が増えてしまうことです。
空き家になったままでも、それを適切に管理していれば家屋と見なされるため、税制上優遇されます。
そこで、将来的に更地にする予定であっても、ひとまずは空き家の状態で管理しておく人も少なくないのです。
空き家は、自分で管理することも可能ですが、適切に管理していないとペナルティの対象となるリスクがありまです。
空き家を管理する必要性として上位にくるのが安全性の確保です。家に誰も住んでいないと、住人がいるときとくらべて、倍以上のスピードで老朽化。
屋根がはがれる、門扉がはずれる、軒裏が壊れる、室内が雨漏りするなど、空き家に異常が見られるようになります。
そうなると、破損がさらに広がるのみならず、大雨や強風のときに、通行人を怪我させてしまうことも。自分が住んでいなくても、所有者である以上は家の管理責任が問われます。
空き家の放置が原因と見なされたら、賠償金の支払いを命じられることもありますので、念入りに点検することが必須です。
ご近所さんとのトラブル防止や、犯罪に巻き込まれるリスクを避けるため、定期的に敷地内を掃除することも大切です。最低限、必ずしなければならないのはポストに投函されたチラシ類の撤去。
ポストにチラシがたまっていると、その家が無人であることが一発でバレてしまいます。不審者の侵入、放火、不法投棄を加速させてしまいますので、必ず処分するようにしましょう。
ご近所トラブルになりやすいのが、隣の敷地や道路にはみだしてしまった雑草や草木。これらが伸び放題になると、虫が大量発生する、周囲の景観も損ねるなどのクレームにつながりますので、定期的剪定するようにしましょう。
とはいえ、空き家を定期的に管理するのは時間的にも労力的にも大変なので、空き家管理サービスを利用する人が増えています。
現在の日本には、空き家管理サービスを提供している会社が多数存在します。空き家の管理は、特定の資格を必要としないため、大手の会社がサービスのひとつとして提供しているケースも少なくありません。
ハウスメーカー、不動産仲介会社、警備会社、マンション開発会社などの参入が目立ちます。そのほか、空き家の管理を専門とする中小企業やNPO法人を利用することも可能です。
空き家を管理する会社は、その家を将来的にどうしたいのか、その方向性に応じて選ぶことがポイント。
将来、大掛かりなリフォームやリノベーションをほどこして売りに出したい人は、ハウスメーカーの空き家管理サービスがおすすめです。
空き家をしっかり管理して資産価値を維持したい人は、不動産売買のノウハウがある不動産仲介会社がいいでしょう。
空き家の防犯面を重視したいなら、セキュリティー会社のサービスを利用すれば、警備員の巡回を受けることも可能。
とにかく管理費用を安く済ませたい人は、100円の空き家管理サービスを展開しているNPO法人もありますので調べてみるといいでしょう。
空き家を代わりに管理してもらう場合、どのようなサービスを、どのくらいの費用で受けられるのでしょうか。
空き家管理サービスの大部分は、基本料金にオプションをつけていく形態が一般的。基本料金には、清掃、除草、ポストの点検、換気、外観・室内の目視チェック、写真付きの報告など、空き家管理に必要なサービスがパッケージ化されています。
植木の剪定、破損個所の修理、害虫の除去、ハウスクリーニングなどは、オプション項目に含まれることが多いようです。
基本料金の費用は、3000円から5000円のあいだが相場で、巡回のペースにより変動します。巡回のペースは、家財があるかどうかを目安に、月に1回~3回あたりから選びます。
オプション費用は、管理会社や内容により異なりますので、見積もりを出してもらうようにしましょう。
基本サービスとオプションをどのように組み合わせるのかは、どこまで管理してもらいたいかを目安に判断します。
どんなサービスを受けたいのか、どのくらいの予算を用意しているのか、何を重視しているのか、この3点を目安に管理会社を絞り込みましょう。
また、自分がどこまで関わるのかも、空き家の管理を依頼するうえで大切なポイント。空き家の近くに住んでいる、管理するための時間がある、管理する内容が少ない人は、基本サービスのみで十分。
遠方に住んでいてすぐに移動できない、近所に住んでいるものの、体力的に不安がある、管理に時間を使いたくない、誰かに任せてしまい人は、オプションを追加して負担を減らす傾向があります。
空き家を代わりに管理してもらう場合、いくつかの注意点がありますので、最後にご紹介します。
空き家管理サービスは、いろいろな規模・業種の会社が参入していますが、サービス内容に差があることは事実。
適切に管理されないまま、ふと訪れたら雑草が伸び放題になっていた…なんてこともないとは言えません。
それでは、支払った金額が無駄になるだけではなく、家屋の破損でトラブルを発生させてしまいかねません。
また、基本サービスとオプションを組み合わせるため、細かい要望には応じてもらえないことがほとんど。どこまで依頼に応じてもらえるのか、契約する前にしっかり確認するようにしましょう。
代わりに管理してもらう場合、そもそも管理するべき物件なのか、いちど振り返って考えることも大切。
空き家の管理を依頼すると、そのぶん費用がかかりますが、時間の経過と共に資産価値も下がります。
管理費用、固定資産税、保険料の支払いを考えると、リフォームをして売却や賃貸の道を探したほうがいいこともあります。
条件によっては、空き家を解体して、駐車場、畑、宅地にするという方法もありますので、専門の業者に相談してみるのも一案です。
空き家は、そのまま放置しておくと、トラブルやクレームにつながりかねません。
適切に管理しておけば、資産価値の減少を食い止め、よりよい条件で売却・賃貸できる可能性が出てきます。
そこで、空き家の状態や、将来的な活用方法を踏まえて、どのような管理サービスを受けるのがいいのか判断するようにしましょう。
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